ワールドが400~500店舗を閉鎖へ、不採算ブランドも廃止

アパレル大手のワールドは、今期中(2016年3期)に不採算店400~500店舗を閉鎖し、10~15の不採算ブランドを廃止することを5月18日に発表しました。ワールドは2期連続で最終赤字になるなど、業績の低迷が続いており、抜本的な改革を行うとのこと。これまではションピングセンターやファッションビルなどに積極的に出店していましたが、出店は抑制し、ECサイトの拡販でテコ入れを図るようです。人員整理の可能性については「聖域は設けない」としながらも名言は避けました。

たしか今年4月に上山健二氏が新社長になったんですよね。創業者一族以外からは初めてのトップ就任ということですが、その新社長による大規模な事業見直しが始まったと。ちなみに上山氏は長崎屋で再建を手掛けた方。

ワールドといえばファッション好きの中高年の女性にはお馴染みのアパレルメーカー。アンタイトルインディヴィリフレクトドレステリアなど、20代後半から30代、40代の働く女性に向けたブランドを多数展開しています。

しかし改めて展開しているブランドを見るとその数は約100ブランド! 似たようなブランドも結構ありますよねぇ。10~15ブランドを廃止するので全体の1割強ってところか。・・・まだ多すぎやしないかしら。どのブランドを廃止するのか、現時点ではまだ開示しないとのこと。

確かにどこのショッピングモールにいってもワールド系のお店があるイメージ。多すぎるという印象はありましたね。EC展開についてはちょっと遅かった記憶がありますが、現在は公式の通販サイト「ワールドオンラインストア」以外にもオンラインモールへの出店、マガシークやファッションウォーカーその他もろもろ、レディース系で有名どころのネット通販サイトにはワールドの商品があります。なのでEC展開も店舗と似たような状況にあると思うのですが、どのようにテコ入れするつもりなのでしょうね。そこはグルメ情報サイト「ぐるなび」の副社長を務めていたこともある上山新社長だけに、なにか新しいEC展開を考えているのかもしれませんね。

オンラインストアについては前から言いたいことがありました。商品画像が全く購買意欲をそそられないんです。顔なしでピシッと整列したような怒り肩、どの商品もそんな感じ。とにかく全く買う気にならない。社内で誰も疑問に思わないのかな・・・。

どう思いますか?これ・・・・。

前ならえ!右むけ右!とか言いたくなるような商品画像ですよねぇ。実際に手にとって確認できないネット通販では、商品画像が一番大事な部分だと思うんですけど。RUNAのような通販カタログ(小泉里子さんを起用していた時期もありましたよね)は作れるのに、なんでこんな商品画像なのか、いやはや不思議ですねぇ。ECに注力するなら、まずはそこからなんとかして欲しいものです。

それから最近は品質についてもネガティブな意見を耳にしますね。「質が落ちてる」「1シーズンで毛玉だらけになった」「最近はデザインもいまいち」「質を落としたのに値段だけは維持するから客層が離れていく」などなど、質が低いならもっと安いところで・・・ってなりますよねぇ。

品のよさ、きちんと感のあるワールドのブランドは、ミセスや働く女性にとってまだまだ魅力があると思うんですよ。なので頑張って欲しいところですね。それから閉店する店舗が400~500あるということで、閉店セールも見逃せませんね、要チェックですよ!

このページの先頭へ