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[雑誌レビュー]Gainer 2014年9月号。

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大人向けにリニューアルした「Gainer」はどこに向かうのか


今月号より大人の雑誌にリニューアルしたGainer(ゲイナー)。編集長が交代したので近々リニューアルするとの噂はありましたね。今回はとりあえず表紙とカバーストーリーだけがリニューアルという、なんだか中途半端なものになっています。編集長が変わったばかりなので、すぐに全面リニューアルは難しいのかな。それとも部分的なリニューアルで終わりなのか。合言葉は“まず一歩だけ前に~”とか言ってるので、ちょっとずつリニューアルを進めていく感じなのかしら。「30代後半からの男たちへ」「40歳前後」「30代~40代のサラリーマン」などの言葉がちょいちょい出てきます。若手サラリーマン向けの雑誌でしたが、リニューアル後は30代後半から40代のサラリーマンがターゲットになるのかな。

表紙の雰囲気はガラリと変わりましたね、完全にオヤジ向けの表紙です。今後はオンもオフも豊かに過ごす勝利者が表紙を飾るとか。ちなみに今回はフェイスブックジャパン代表取締役の岩下充志氏が表紙を飾っています。巻頭には「カバーストーリー」と題して、表紙を飾った方のインタビューを掲載。一瞬、ビッグトゥモロウと間違えたのかと思ってしまうような誌面です。フェイスブックジャパンという職場についてや、仕事や人生に対する考え方、プライベートまで語られてます。この方のような勝利者を目指せ!ということなんでしょうね。オフの写真ではクルマの前で鮮やかなピンクのシャツを着てポージング。これホントにプライベートなのかしら。まっピンクのシャツとか着せられてる感が・・・。自宅の写真はシンプルというか何もない。モデルルームのようで生活感がまるでないなぁ。

表紙と巻頭のインタビュー以外はこれまでと同じ。9月号ではビジネスシューズやオフのカジュアルシューズを紹介する靴の特集、休日バッグの特集などが載っています。また、クルマや酒、カルチャーにも力を入れていくとのことで、今月号から日本酒の連載、料理店の連載もスタートしています。大人リュックの風がまた吹いているとGainer(ゲイナー)は言うのですが、どうでしょうリュックって。40代でリュック・・・。しかもジャケパンに背負うんですよ。モデルは若いから変には見えないけど。コンパクトなサイズ感なら大人っぽいって。だったらリュックじゃなくてよくないかな、なんて言ったら身も蓋もないか。

「気持ちいいニットを一枚」では、ジョンスメドレーやルトロワ、スリードッツ、ジョンストンズなど、カシミヤ系からコットン系まで気持ちいいことで知られる様々なブランドを紹介。ジョンストンズはマフラーが人気ですよね。ジョンスメドレーやスリードッツもファッション誌でよく見かけます。デザインも大事ですが、おっさんになると着心地の方が重要な要素になってきますよね。インナーのカットソーなんかでも肌触りがいいものをより好むようになってきました。ふんわり柔らかなタッチのものは何枚でも欲しいものです。

今はいろんな中年のおっさん向けシャンプーがありますね。誌面にも掲載されているシャンプーの1つを前に買ったことあるんだけど、それを使い始めてから頭皮が痛く感じようになったり、シャンプーするとき目を閉じているのにすっごい目に染みて痛かったりで、まぁいい思い出がない。普通のシャンプーだとあんなに染みないのに、どんな薬品使っているのか怖くなりました。有名俳優を使ってCMでも大々的にやっていたやつなんだけど、もう二度と使うかって感じです。まぁたまたま自分には合わなかっただけかもしれませんが。誌面では自分の頭皮のタイプをイエスノー方式で診断できます。頭皮のタイプによりおすすめするシャンプーも違ってくるようで、私はここの時点で間違っていたのかも。まぁしばらく使う気にはなれませんね。

誌面に出てくるモデルはリニューアル前と同じ人たちですね。ターゲット層を上げたならモデルがちょっと若くないかな。久保田裕之さんは違和感ないですね。この方は30代半ばくらいか。もうちょっと上の年齢のモデルさんも欲しいところですね。あと思ったのが、これまでのように女性を伴っている写真はありますが、リニューアル前のチャラさが無くなった印象。一つ前の8月号はキムタク表紙で、特集は「女性は人生の太陽である」ですからね。随分と落ち着いた誌面になりました。新しい編集長が今後どのように誌面を作っていくのか、今のところはまだぼやっとした感じで何だかよくわかりませんね。またターゲット層を上げたことで、新たな競合雑誌とどう差別化していくのか。メンズクラブは雰囲の近い雑誌ですね。今まではGainerの方がやや年齢が下の世代という感じでしたが、リニューアルにより今後は完全に競合しそうですね。


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